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FUKUOKA
チロルチョコとけこむカレー 6箱セット(ギフトボックス入り)
2,000個
2020年5月1日〜6月30日
老若男女問わず、日本中の皆さんに愛されているチロルチョコ。
実は、福岡県田川市が発祥の地で、今もチロルチョコは田川市内にある工場で製造されています。
そんなチロルの故郷「田川」で、チロルチョコがカレーとめぐり逢い、誕生した商品が、この「チロルチョコとけこむカレー」です。4,000円(税込)【送料込】※一部地域除く
江戸時代に発達した長崎街道、別名シュガーロードともいいますが、長崎から北九州まで大量の砂糖を運んでいたため、その沿線ではお菓子作りが盛んに行われていたようです。隣町の飯塚では、チロリアンの千鳥饅頭やひよこの吉野堂など、有名な和菓子屋さんが生まれています。田川でも甘いものを食べる文化は昔からあり、また甘いものは炭鉱労働者が好んで食べていたので、そこでチロルチョコの母体である松尾製菓さんが田川に誕生しました。
松尾製菓さんは田川が誇る全国区の企業です。どこへ行ってもチロルチョコを知らない人はいないと思います。大好きな田川を全国の方にもっと知ってもらいたい、そのために何ができるかを常に考えています。そこで生まれたのがご当地カレーである「チロルチョコとけこむカレー」なんです!1食分、200gのレトルトカレーの中に、約10gのチロルチョコの原料となるチョコレートが溶けこんでいるため、カレーの風味の中にしっかりとチョコを感じることができる新しいタイプのカレーです。
また、パッケージの裏面には、田川市の風景や紹介文章を掲載し、この商品を購入いただいたり、手に取っていただいた方に、チロルチョコの故郷である田川市のことを知っていただけるような工夫をしています。
味もチロルチョコの定番である「コーヒーヌガー」、「ミルク」のチョコレートを使用した~ほろにがコーヒーヌガー~、~まろやかミルク~の2種類をご用意しました。
「ほろにがコーヒーヌガー」は、カレーのスパイスに加え、チョコとコーヒーのほんのりと感じる少し大人な味。
「まろやかミルク」は、チョコと生クリームのまろやかさがカレーを包み込み、お子様にも喜んでいただける優しい味。
どちらも田川地区を中心とした道の駅や福岡県内のお土産品店等で人気が高まりつつあり、この商品が目指している福岡土産の新定番として定着する日も近いかもしれません。人気の高まりとともに、その食べ方についてもいろんなアイデアが出てきており、「ご飯ではなくパンと一緒に食べる。」、「田川のご当地グルメである田川ホルモン鍋のたれをかけると深みが増す。」などいろんなご提案、ご意見をいただいています。
しかも、今回は、「ほろにがコーヒーヌガー」「まろやかミルク」を各3箱ずつ、計6箱をセットにし、これまた可愛いオリジナルのボックスに入れてお届けします。
ご自身で召し上がっていただくのももちろんですが、お友達やお子さんなどにプレゼントとされても大変喜ばれる商品です。商品情報
■内容量
① ~ほろにがコーヒーヌガー~
② ~まろやかミルク~共通カレー
■保存方法:直射日光を避け、常温で保存
■賞味期限:箱裏面左下に記載(365日製造日含む)
■原材料名
①ほろにがコーヒーヌガー:
ソテーオニオン(国内製造)、チョコレート、ビーフエキス、カレールウ、チキンエキス、ポーク風味調味料、砂糖、牛脂、バター、小麦粉、食塩、砂糖加工品、カレー粉、香辛料、インスタントコーヒー/着色料(カラメル、炭末)、加工でんぷん、調味料(アミノ酸等)、香料、(一部に乳成分・小麦・大豆・牛肉・鶏肉・豚肉を含む)
②まろやかミルク:
ビーフエキス(国内製造)、チョコレート、りんごピューレ、にんじん加工品、砂糖、生クリーム、カレールウ、ポーク風味調味料、ソテーオニオンペースト、小麦粉、マーガリン、オニオンエキス、牛脂、りんご果汁、カレー粉、トマトペースト、はちみつ、乳等を主要原料とする食品、ブイヨン、食塩、チーズ加工品、香辛料/加工でんぷん、着色料(カラメル、炭末)、調味料(アミノ酸等)、香料、一部に乳成分・小麦・大豆・りんご・牛肉・豚肉を含む)
■アレルギー
①ほろにがコーヒーヌガー:乳、小麦、大豆、牛肉、鶏肉、豚肉
②まろやかミルク~:乳、小麦、大豆、りんご、牛肉、豚肉
■お召し上がり方
湯せんの場合 中の袋の封を切らずに、そのまま熱湯に入れて3~5分ほど沸騰させて温めてください。
●電子レンジで温める場合 中の封を開けて耐熱容器に移し替え、ラップをかけて加熱してください。(加熱時間の目安 500W 約2分 600W 約1分30秒)
※機種やワット数によって加熱時間が異なる場合がありますので加減してください。
■販売元:株式会社KOYA 福岡県田川市伊田町5-10 お問い合わせ:0947-44-7555
■注意事項
・本品はレトルトパウチ食品です。
・中の袋の封を開ける際、切り口で手を切らないようにご注意ください。
・加熱後は大変熱くなっておりますので、やけどにご注意ください。
・袋のまま、電子レンジや直火で加熱しないでください。
・中の袋を開封後は保存できませんので、残さずお召し上がりください。
■発送方法:
ご注文から1週間以内に順次発送
参考:ヤマト運輸㈱ ※60サイズ(三辺サイズ:60cm、重さ:2㎏以内)
■送料
エリア 送料 北海道 2,024円 東北 1,210円 関東・信越 990円 中部・北陸 770円 関西・四国 660円 中国・九州 550円 沖縄 1,254円 -
STORY 01
第一弾!The First Trip FUKUOKA チロルチョコとけこむカレーを求めて田川へ
あやんぬ
@ayannu333
ナンコレーター福岡もっと見る -
STORY 02
「黒いダイヤと白いダイヤ」とは?? 白でも黒でもない世界であやんぬは笑う!?
あやんぬ
@ayannu333
ナンコレーター福岡もっと見る -
STORY 03
田川が誇るソウルフード、ホルモン鍋と共に ついにチロルチョコとけこむカレー実食!
あやんぬ
@ayannu333
ナンコレーター福岡もっと見る
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STORY 01
第一弾!The First Trip FUKUOKA チロルチョコとけこむカレーを求めて田川へ
二人の出会いと旅のはじまり
あやんぬ:はい、ついに始まりました旅する通販サイト「ナンコレ九州」!
私は福岡担当ナンコレーターのあやんぬです!
これから九州の魅力をたくさん発信していきますので皆さんよろしくお願いします!あやんぬプロフィール
●年齢:24歳 ●生年月日:1995年12月21日 ●血液型:A型 ●出身地:福岡 ●略歴:CM「日産サティオ佐賀」 VP「メガスーパートライアル」 スチール「福岡ネット写真館」地下鉄七隈線広告 TV「ナンデモ特命係 発見らくちゃく!」 舞台「ドブ恋九州 vol.3」 映画「電気海月のインシデント」 など、福岡を拠点に女優、モデルとして活動。 ●趣味:バイト、人間観察 ●特技:実話をやわらかくして脚本にする ●好きな食べ物:あまおう ●好きな場所:飯盛神社 ●今一番欲しいもの:カメラ
あやんぬ:今回第1弾となる商品は「チロルチョコとけこむカレー」
むむ?? チロルチョコのカレー? チョコもカレーも大好きだけど全く想像できないw
チロルチョコってあのコンビニのレジの横でかわいらしく鎮座してて、思わずついで買いしちゃうやつですよね?最近は味もバラエティに富んでて、意外と新しいのが出てくるのを楽しみにしてたりして。私は「きなこもち」が好き?それはさておき、そのチロルチョコとけこむカレーが作られた町に今から行って、生産者や町の情報など、盛りだくさんにお届けしますね!
その前に旅をお供していただくゲストをお迎えに福岡空港に来ています。
あ、もしかしてあの方かな?鎌田さん:今、福岡空港到着しました! 今回ご一緒させていただきます鎌田です。今日は1日よろしくお願いいたします。
鎌田 嘉恵さんプロフィール
●1973年生まれ ●鹿児島出身 ●地方公務員として観光課でPRを担当→東京で広告代理店に勤務。その後、鹿児島だけでしか獲れない「姫甘エビ」を中心とした水産加工会社を設立。
●今まで未利用資源として取り扱われていた「姫甘海老」を商品化し、チェーン店の他、多数の店で取り扱われる商品に成長させる。現在は、「姫甘海老」のノウハウをもとに、地方にある未開発の商品PRや販路拡大、海外輸出などに力を注いでいる。あやんぬ:なんてチャーミングなお姉様なんでしょう? こちらこそよろしくお願いしま~す!
初対面でなぜか意気投合するおふたりなのである。
福岡空港を後に、一行は一路目的地の田川へ。
ここで今回の目的地である田川について簡単に説明いたします。田川地域は「田川市」「香春町」「添田町」「糸田町」「川崎町」「大任町」「赤村」「福智町」の8市町村からなり、南には英彦山、北に福智連山、東には香春岳を望む三方を山で囲まれた盆地で、福岡県のほぼ中央に位置する地域です。古代より交通の要所として栄えた田川地域ではさまざまな文化が交わり、豊かな文化が育まれてきました。また、産業革命の時代には石炭産業が盛んとなり、日本の発展に大きく貢献してきました。
あやんぬ:福岡にずっと住んでるけど、田川って行くの初めて! ちょ~萌える。
前情報で送られてきたのは1枚の写真とチロルチョコのみwこの写真の物体は何かのアート作品なのかな?鎌田さん:これはきっと炭鉱に関係がある煙突じゃないかしら。
あやんぬ:なるほど、田川ってそういえば筑豊ですよね。そうだ炭鉱だ!なんだかワクワクしてきちゃいましたw
日本三大修験道の地、英彦山へ。あやんぬも修行!?
福岡空港から車で移動して約1時間30分、まずはチロルチョコとけこむカレーが生まれた場所である田川を満喫するために一行は英彦山神宮へ。
こちらで今回の田川をアテンドしていただく金子さんと合流。金子さん:初めまして、田川生まれ、田川育ちの金子です。田川のことならお任せください!
金子さんプロフィール
●1970年9月3日 福岡県田川市生まれ ※ドラえもんと同じ日なのがちょっと自慢 ●1989年 福岡県立田川東高等学校卒業後、田川市役所入所 ●2008年 地元田川のための施策を多彩に行いながら、田川ホルモン喰楽歩(くらぶ)設立 ●2010年 田川市役所を退職し、田川市議会議員に ●2015年 NPO法人田川ブランドラボ設立、代表理事に就任 ●2017年4月 まちづくり会社設立、取締役副社長に就任 ●2019年7月 まちづくり会社退職 ●2019年 株式会社KOYA設立、代表取締役社長に就任
金子さん:では英彦山神宮(ひこさんじんぐう)について説明しますね。英彦山(ひこさん)は、古来より神の山として信仰されていた霊山で、御祭神が天照大神(あまてらすおおかみ)の御子、天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)であることから、昔は「日子山」と呼ばれていました。その後「日子」の2文字を「彦」に改め、さらに「英」の1字を賜り、「英彦山」となりました。
金子さん:英彦山は神仏習合で、日本三大修験道のひとつ「英彦山大権現(ひこさんだいごんげん)」として栄えましたが、明治維新の神仏分離令により英彦山神社となり、昭和50年には全国で3番目に、特別な由緒をもつ神社だけに許される名称「神宮」を名前に持つ福岡県唯一の神社となりました。
ところで、神仏習合というのは知っているかな? 神仏習合というのは、元来日本にあった神道とインド発祥で中国や朝鮮半島を経由してやってきた仏教が互いに影響し、融合した信仰をいいます。ごくごく簡単にいえば、仏教と神道が一緒になったカタチというか。と、まぁ、むずかしい話はさておき、この参道にはかつての厳しい修行の場の名残として、当時の山伏たちが暮らしていた800ともいわれる宿坊跡が残っているんですよ。あやんぬ:山伏って天狗様みたいなイメージ?
金子さん:(苦笑い)間違いではないかな……。英彦山には天狗の伝説もあるから、ひょっこり顔を出すかもしれないねw
あやんぬ:ワクワク。
金子さん:この参道入り口に立つ鳥居は、国指定の重要文化財で「英彦山神社銅鳥居(ひこさんじんじゃかねのとりい)」といいます。なんと青銅製なんですよ! 高さは7m、柱の周囲は3m余りもあり、柱は青銅製の円筒6個を積み重ねてできています。
あやんぬ:ナンコレ! ひんやりしてるw
金子さん:田川は炭鉱で知られていますが、昔は銅の採掘も行われていて奈良の大仏にも使われたということです。これはどうかわかりませんがw
あやんぬ:銅だけに。親父ギャグですよね。そうですよね?
金子さん:(苦笑い)
あやんぬ:うわぁ! 参道が空に向かって続いてるように感じるのは気のせいでしょうか…。
金子さん:気のせいじゃないですよ、大体この鳥居から奉幣殿まで800mぐらい、高低差160mぐらいあるからね。
あやんぬ:・・・・・
金子さん:で、階段が800段くらいかなぁ。でも、ご褒美も待っているよ! 途中の売店で「英彦山サイダー」が買えるから!英彦山サイダーは今人気のご当地サイダーで、英彦山のふもとの地下水が使われています。また、地元のゆず果汁を使ったゆず味もあるよ。ラベルには山伏の修験道場だったことから山伏のイラストがデザインされています。さわやかな飲み口は、階段を登った疲れを吹きはらってくれるよ!
あやんぬ:・・・・・英彦山サイダーは飲みたいけど(ちょー消極的!)。
鎌田さん:今日はお天気もいいし、気持ちよく登れるんじゃない?
あやんぬ:ですよねぇ、登ってるうちにテンションもハイになるかもw
金子さん:ちょっと休憩しましょう。残り半分くらいかな?
あやんぬ:う、売店が開いてない……。ショックw 英彦山サイダーが飲みたかった。
金子さん:帰りの道の駅にも売ってるから我慢、我慢。さあ、もうひと踏ん張り一気に登りましょう!
この程度でばてていたら、山伏に失礼だぞ。そして、実は一気に登れるスロープカーがあるのは内緒だ……(心の声w)。英彦山神宮 奉幣殿到着
金子さん:英彦山神宮奉幣殿は、修験道時代の霊仙寺大講堂で国指定重要文化財です。天平12年の建立といわれていますが、現在の建物は江戸時代初め、当時の小倉の藩主・細川忠興の寄進によって再建されたものです。
あやんぬ:わぁー、大きい! なんだかお寺のような、神社のような。凛としていますね。そして、空気がキッと澄んでる感じ!
金子さん:ここは金運や勝負運のご利益を授かることができますよ。あやんぬ、なにやら真剣にお参り。
金子さん:実はここはまだ英彦山の中腹あたり。ここから先に下宮、中宮、頂上に上宮があるけど、今日は時間がないので、次回来られた時に登ってお参りしてきてください。
あやんぬ:絶対に上宮まで登りたい!
最初のテンションはどこへやら、ご利益を聞いたからなのか、天狗に取り憑かれたのか、あやんぬは上宮を目指そうと試みるが、スタッフの必死の制止により断念。今度ツアーに来た時のお楽しみに。
帰りは、内緒(?)にしていた英彦山スロープカーで。ちょっと近未来的なカタチのスロープカーにテンションが上がります。なにより、それぞれの駅の名前がすてき! 神駅、参道駅、花駅、幸(さち)駅なんですよー!
そして一行は、神駅から幸駅へ。あやんぬ:なんてありがたい駅名! ご利益たっぷり、って感じじゃないですか!
撮影隊全員、記念に切符はお財布の中へw
あやんぬ:こんなに便利なものがあるんだったら、登りもスロープカーを使いたかったw
修行で疲れたあやんぬ、体を癒しに温泉へ
一行は階段を登った汗を流しに源じいの森温泉へ。
こちらは2019年にリニューアルオープンした大自然の中に佇む、地元の方が年間15万人も訪れるすてきな場所。広大な敷地にはキャンプ場やロッジもあり、仲間でワイワイ旅を楽しむのに最適です!
あやんぬ:では、温泉リポートしたいと思います!
ぐるりと回遊する温泉施設の真ん中には約千平方メートルの枯山水の庭園! この庭は英彦山の湧き水を源流とする今川が田畑を潤し、豊前海に流れる様子を表現しているそうです。あやんぬ:そして、いざ温泉へ。泉質はアルカリ性単純温泉、効能は神経痛、筋肉痛、冷え性、疲労回復、健康増進などなど。大浴場や露天風呂のほかに露天ジャグジー、電気風呂などもあり、ゆっくりと温泉につかって日々の疲れをとるのにぴったり。今日は天気がよくて露天風呂が最高です! 800段の階段を登った疲れも吹き飛びます。
あやんぬ:しかも、日帰り入浴が大人600円、小人400円とリーズナブル。これはリピーターが多そうな温泉施設ですね。お食事処や休憩室なども充実しています。
以上、あやんぬがお届けしました。時間が押しているので、道の駅に寄って車中食用におにぎりを購入。
柚子胡椒戦争勃発!?
金子さん:さっき話し忘れてたけど、柚子こしょうって実は英彦山が発祥の地なんだよ!
あやんぬ:えっ? 大分県の日田ではないんですか? そのイメージが強いんですけど。
金子さん:諸説あるんだけど、さっき行った英彦山にいた山伏たちが漢方薬として使われていた柚子と長崎から入ってきた唐辛子を、製薬の技術を持って作ったと考えられています。九州では昔から唐辛子のことを「こしょう」といっていました。その伝承を引き継ぎ、商品化されたのがこちらの「柚乃香」です。
金子さん:この「柚乃香」、柚子の香りの豊さが違います。一度食べたらその違いにきっと驚きますよ。70年愛され続けているロングセラーです。
そして実は、「柚乃香」を作っている柚乃香本舗の代表は山伏の子孫なのだとか。由緒正しい柚子こしょうなんです。ちなみに、地元の方は「柚子こしょう」ではなく「柚子ごしょう」と呼びます。あやんぬ:私が何にでも柚子こしょうかけて食べられるのは山伏さんのおかげなんですね。(英彦山に向かって)感謝。柚乃香本舗の「柚乃香」、お土産に買っていきま~す!
移動中の車の中、話は福岡VS大分の柚子こしょう戦争へ!対決は後日YOUTUBEチャンネルで!
ゆっくり・おいしい・楽しい列車
次に訪れたのは平成筑豊鉄道の駅のひとつ金田駅。
こちらで待機している「ことこと列車」を、今回は特別にお願いして中を覗かせていただきます。あやんぬ:かわいい! 今からこれに乗れるんですか?
金子さん:今日は運行していません。土日祝日のみ運行のレストラン列車なんです。「ことこと列車」は、2019年にミシュラン一つ星を獲得した福山剛さんが料理監修をした、本格的なフランス料理が食べられます。今日は週末に備えて洗車や準備をしているところです。
あやんぬ:そうなんですね。じゃあ、今度来た時のためにじっくりと中を見せていただきますね。
鎌田さん:このデザインって、もしかして「ななつ星」とかと同じ方?
金子さん:その通りです。九州をめぐる「ななつ星」や長崎の「或る列車」のデザインを手がけられた水戸岡鋭治氏です。
この列車では時速10~40kmで3~4時間かけてのどかな田園風景が残る筑豊の景色を眺めながら、沿線の食材を生かしたフレンチのコースを楽しんでいただきます。鎌田さん:日本酒も置いてありますね。
金子さん:こちらの日本酒は沿線にある1837年創業の林龍平酒造場のお酒です。『九州菊』が有名ですね。
あやんぬ:天井のステンドグラスがいい感じ。車内が明るく、広々と感じられます。映える~!
金子さん:このステンドグラスは、かなり贅沢なものを使っているらしいですよ。
鎌田さん:この木工細工もすてきですね。
金子さん:これはななつ星にも使われている福岡の大川組子ですね。大川組子は約300年の歴史をもち、昭和63年には、未来にのこしたい技術として特産工芸品になりました。この大川組子の装飾によってさし込む光がやわらかくなり、光と影が織りなす落ち着いた華やかさが空間を彩っていますね。とても大人な、洗練された内装です。
鎌田さん:次回は予約してフレンチのコースをいただきたいですね。楽しみ。
クルーの佐々木さんにご協力いただき、ことこと列車でフレンチを楽しむ気分を味わうおふたりでした。ちなみに佐々木さんが着用されているベストは久留米絣。ことこと列車は、どこもかしこも福岡三昧です。
金子さん:4月から6月の間は、リニューアルした田川伊田駅が発着の場所になります。そこにはとある方のイラストが描かれています。
今から行ってみましょう。聖地巡礼にあやんぬ複雑な心境になる。。。
一行は田川伊田駅へ。
あやんぬ:誰だろう? 田川にゆかりのある方?
金子さん:実はこの夏に公開予定の「夏、至るころ」という映画があるのですが、その撮影の舞台がなんと田川なんです!「夏、至るころ」は、モデルで女優の池田エライザさんの映画初監督作品で、その際に彼女の描いたイラストが駅の構内にあるんですよ。伊田商店街にもサインがあるので探してみてくださいね。
あやんぬ:彼女、福岡出身なんですよね。私より先に田川に来てたのねw 私もイラスト描こうかしら。
金子さん:落書きになるのでやめてください! ほかにもイラストレーターの黒田征太郎さんの作品もあります。
決してイタズラ書きではないので注意してくださいw次に一行は「白いダイヤと黒いダイヤ」を探しに。
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STORY 01
第一弾!The First Trip FUKUOKA チロルチョコとけこむカレーを求めて田川へ
あやんぬ
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STORY 02
「黒いダイヤと白いダイヤ」とは?? 白でも黒でもない世界であやんぬは笑う!?
あやんぬ
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STORY 03
田川が誇るソウルフード、ホルモン鍋と共に ついにチロルチョコとけこむカレー実食!
あやんぬ
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STORY 02
「黒いダイヤと白いダイヤ」とは?? 白でも黒でもない世界であやんぬは笑う!?
白いダイヤの先にあった世界にあやんぬ興奮!
あやんぬ:さっきから金子さんが「黒いダイヤと白いダイヤ」ってちらほらおっしゃってますが、映画のタイトルとかですか?
金子さん:これからそのワードを解き明かしていきますね。「黒いダイヤ」は筑豊なのでなんとなく想像できますよね?
鎌田さん:石炭ですね!
金子さん:そうです、では遠くに見えるあの3つの山、何か不思議な形をしていませんか?
あやんぬ:ナンコレ! 一番右の山の頂上がナイフでカットしたように真っ平らなんですけど!
金子さん:あの山は香春岳(かわらだけ)という山で、右から一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳と地元では呼んでいます。
実は山が高品位の石灰岩でできているので、一ノ岳は石灰石採掘のために、元の高さの半分程度までに削られています。
あやんぬ:もしかして石灰石が「白いダイヤ」?
金子さん:正解です! さっき行ったことこと列車の中で気づきましたか?石灰石が展示してあったのを。炭鉱の町として知られている田川ですが、実は石灰石から作るセメントなどの産業も盛んな場所なんです。代表的な企業としては麻生セメントがあります。あの麻生大臣のご実家ですね。
鎌田さん:確か筑豊御三家(ちくほうごさんけ)の一つだったような。。。
金子さん:その通りです。よくご存知ですね。
あやんぬ:一ノ岳はなくなっちゃわないか心配。これは定期的に見に来なきゃだわ。
金子さん:それでは、あの香春岳で採れた良質の石灰石を使って製品を作っている工場にご案内しますね。
一行は白いダイヤを求めて、一路、田川産業さんへ。
金子さん:本日は田川産業の行平社長に皆さんをご案内していただきます。
田川産業は大正13年創業で、現在は漆喰を主力として広い範囲の漆喰製品を展開されています。今日はよろしくお願いいたします。
行平さん:よろしくお願いします。では工場をご案内いたします。
あやんぬ:よろしくお願いいたします! 工場萌えますw
行平さん:あそこにあるのが石灰石を焼く土中窯です。高さは10 mぐらいです。昔は田川の石炭を使っていましたが、今はコークスを使用しています。傾斜地を利用して土の中に窯を埋めています。窯の太さは直径2mぐらい。壁の厚みは1000℃に耐えられる設計です。焼き始めて95年、ずっと火が入っています。
あやんぬ:え~、すごい! 95年も!!
行平さん:コークスと石灰石を焼くときに塩焼きをしています。
鎌田さん:塩を入れるんですか?
行平さん:そうです。石灰石というのは炭酸カルシウムで、焼いてCO2を飛ばします。重量的にはかなりあるんです。塩を入れずに焼くと石灰石が焼け縮むんですね。塩を入れることで体積は同じまま中がスカスカになり、水と反応する昇華がスムーズになって漆喰に向いたいい石灰ができます。
これは土中窯だからできるんです。ただ塩は鉄を腐食させます。なので、工場の建物は鉄鋼と木材を併用して補強しています。
鎌田さん:塩って体にも料理にも大事だけど、こんなところでも活躍してるんですね。
行平さん:石灰石は炭酸カルシウムで、焼くとCO2が飛んで生石灰という酸化カルシウムになり、水を加えると水酸化カルシウムになる。これにのりや繊維などを混ぜると漆喰ができ上がります。
あやんぬ:むむ。なんか化学式が頭の中でこんがらがってますw
ここで、化学式で解説。
行平さん:ちなみに、のりというのは海藻なんです。こちらのギンナン藻を使用しています。昔は、のりは米のデンプンだったのですがお米は高価。でも、誰が見つけたかわからないが海藻が発見されて使いやすくなり、400年前の城の建築で海藻をのりに使うことが普及しました。
鎌田さん:あやんぬ、食べちゃダメよw
行平さん:また江戸の大火の時に漆喰が見直されました。鎌田さん:耐火性があるということですね。
行平さん:そうです。「火事と喧嘩は江戸の花」といわれたように火災が多かった江戸の町ですが、大火で町が焼け落ちても、漆喰で作られた蔵は無事だったことが多かったんですね。
また、漆喰は強アルカリ性なので、カビが発生しづらいという特長も持っています。
一行は工場の中へ。
あやんぬ:すげぇジブリみたい! 工場萌えの世界。
真っ白な世界にあやんぬのテンションもMAX! カメラマンのりんちゃんも大興奮w
りんちゃん:PVに最高。写真集作りたい。
鎌田さん:本当に木と鉄骨が混在した工場内なんですね。
行平さん:焼けた石灰石を窯から出してコンベアで運び、不純物が入ったものをふるい機で下に落とし、さらに手選別で焼け過ぎや焼き足りないものを除去します。石灰工場でそんなことやっているのはうちだけ。日本中でw 漆喰にとってトラブルがあるものは全部排除します。
あやんぬ:すごい! 職人の技ですね。
行平さん:ちょうどよい水の量と反応させると消石灰ができる。それとは別に水を大量に使い、ドロドロのペーストになったものに、釜から出た炭酸ガスを吹き込んで再結晶させて炭酸カルシウムを水中で作り、それをある程度まで水を抜いて乾燥棚で乾燥させ、軽質炭酸カルシウムを作ります。
鎌田さん:軽質炭酸カルシウムって何に使われているんですか?
行平さん:身近なところでは歯磨き粉ですね。ほかに、錠剤の基材やチョーク、化粧品の原料、食品添加物などとしても使われ、用途は広いですね。軽質炭酸カルシウムは創業の原点です。
今、炭酸カルシウムの乾燥を乾燥棚でやってるところは全国で2か所ぐらいかな。ここで1~2か月乾燥させて商品になります。一般的な軽質炭酸カルシウムメーカーはほとんどが強制乾燥ですね。
でも、田川産業は自然乾燥させているので質の高い軽質炭酸カルシウムが作れるんです。
行平さん:うちの乾燥棚の設計は1924年の創業の頃から変わっていません。昔は何十棟も乾燥棚がありましたが、平成3年の台風19号の時に全部倒れてしまい、再建して今に至っています。その跡地はライミックスの工場として生まれ変わりました。
あやんぬ:ライミックスって?
行平さん:ライミックスというのは、漆喰の特徴である湿度の調整やカビの抑制などの「調湿機能」、臭いやシックハウスの原因のホルムアルデヒドも吸着する「消臭機能」、細菌だけでなくウイルスも抑制する「抗菌機能」はそのままに、4000トンの超高圧で成形した天然素材の建材です。行平さん:長い漆喰の歴史の中で世界初の技術です。大理石と同等の強度もあるのですが、デザインの汎用性が高いのでいろんな商業施設でも使われています。長崎の福砂屋さんとか東京・渋谷の商業施設「ヒカリエ」にもライミックスが使われているんですよ! ライミックスは床材としても滑らなくていいんです!
りんちゃん:地元の福砂屋で使ってるなんて親近感湧くなぁ。
行平さん:もっと皆さんに田川産業を知ってもらうために、ほかにも漆喰を手軽に使用できるDIY向けの商品や、ライミックスを使った消臭キューブなども作っています。ライミックスを使った消臭キューブというのは「ルミエキューブ」というネーミングで、ライミックスをキューブ状にカットしたもの。スタイリッシュなキューブ型なので、そのまま積み木のように積み上げてインテリアのようにしたり、かごなどに入れて飾ったりと、自由な発想でさりげなく空間の消臭ができるというスグレモノです。
「ルミエキューブ」は、シックハウス症候群の要因ともいわれているホルムアルデヒドなども吸着してくれます。しかも太陽光に当てると何度でも再生する、エコな商品でもあるんですよ。部屋の雰囲気に合わせて5つのカラーバリエーションがあります。
あやんぬ:「ルミエキューブ」かわいいですね! 部屋に置いたら絶対おしゃれだし。 私、買いまーす!
最近DIY女子が増えてるし、健康に気をつかう方も増えているので、もっと漆喰のよさが広まっていくといいですね!
今度、ナンコレのYOUTUBEチャンネルで、あやんぬに漆喰のぬりぬり体験やってもらおう。乞うご期待!
行平さん:それでは昇華実験をやりますね。この焼いた石灰石(生石灰)に水をかけます。あやんぬさん、手をかざしてみてください。
あやんぬ:あ、なんかほんのり温かくなってきた。ウワァ~、ナンコレ!!
行平さん:もう触ったらダメですよ! 火傷しますよ! この反応はどこかで皆さんも体験されているかもしれません。
鎌田さん:あっ、これって駅弁とかで紐引っ張ると熱々になるやつ???
行平さん:そうですね、紐を引っ張ると密閉されていた水と生石灰が反応して温かくなるんです。
鎌田さん:石灰って運動会のライン引きのイメージしかなかったけど、身近なところでいろいろと使われてたんですね。
今日はものすごく勉強になりました! ありがとうございます!
あやんぬ:私も工場で萌え死にましたw
行平さん:ひとりでも田川産業のファンができればうれしいです。
今回の訪問を快く受けていただき、行平社長、並びに田川産業の皆様、スタッフ一同感謝しております!
一行は行平社長に見送られながら、次は黒いダイヤへと向かうのでした。
黒いダイヤと煙突とお月様
金子さん:皆さん、この石炭記念公園一帯が明治から戦後の復興期にかけて日本を支えた筑豊炭田の中でも最大規模の炭鉱があった、三井田川鉱業所の伊田坑の跡地になります。あそこに見える竪坑櫓(たてこうやぐら)と煉瓦煙突2基は国登録有形文化財に指定されています。
あやんぬ:これだったんですね、あの写真の正体は! それにしてもデカイ!
金子さん:この煙突は高さが45.45mもあるんです。地下300mのあたりにある採掘場まで炭鉱労働者たちを運ぶために、あの竪坑櫓を動かすための蒸気機関のボイラーの排煙を出すためのものなんです。ものすごいパワーだったんでしょうね。
鎌田さん:この時代に作られた物って様式美を感じますね。無駄がないというか。そして、力強い! 圧倒されます。この煙突と櫓は、炭坑の町の移り変わりをずっと見守ってきたんですね。
金子さん:実は……♪月が~出ぇた出ぇた~、でお馴染みの炭坑節の発祥の地は、ここ田川なんです!
鎌田さん:あれ? でも歌詞の中で三池炭鉱っていってるから大牟田なんじゃないですか?
金子さん:流行歌として流行る際にどこかで間違いがあったんでしょうね。三井炭鉱のある田川市と三池炭鉱のある大牟田市のどちらが発祥かで長年もめていましたが、両市長の話し合いで炭鉱節発祥の地はここ田川ということで一件落着しています。現在は「三井炭鉱の上に出た」という歌詞になっているんですよ。記念碑も立っていますしw
鎌田さん:炭坑節の歌詞の中に出てくる煙突がこれだったんですね! これだけ煙突が高かったら、本当にお月様も煙たかったでしょうね。もくもくと煙を上げている当時の情景がよみがえるようです。
あやんぬ:あ~、せっかくならお月様と一緒に見たい!
金子さん:夜はライトアップされるので、あとで来てみましょう。運がよければ歌詞と同じように煙突の上にお月様が見えるかも!
あやんぬ:楽しみ~! りんさん、きれいに撮影してね!
りんちゃん:俺、極度の雨男だからちょっと心配……。
金子さん:この敷地内には田川市石炭・歴史博物館がありますので、そちらに行ってみましょう。炭鉱で実際に使用されていた道具や機械、採掘の様子や当時のジオラマなどが展示されています。さらに、屋外には当時の炭鉱住宅の復元展示があって当時の炭鉱労働者の生活がうかがえます。石炭から石油にかわる1960年代まで、日本の近代化を支えてきたのがこうした炭坑であり、石炭だったのだということ、とても感慨深いものがありますね。
金子さん:また2階には、日本で初めてユネスコ世界記憶遺産に登録された炭鉱画家「山本作兵衛コレクション」の展示があります。明治・大正・昭和と50数年にわたって炭坑一筋に働いた炭坑夫だった氏が、炭坑の仕事や生活、人情などを次世代に伝えようと描いた絵の数々です。絵に添えられた文章が当時の炭坑の様子をさらにリアルに教えてくれます。結構なボリュームなのでどんどん見ていきましょう!
金子さん:というわけで「黒ダイヤ」「白ダイヤ」の意味、おわかりいただけましたね! 田川伊田の良質な石炭と、寒水石と呼ばれる最高峰の香春岳石灰石がその由来です。
あやんぬ:そういうことだったんですね。シロでもクロでもない世界で、あやんぬは笑う。てか、お腹すきました。金子さん:では、今から田川名物のホルモン鍋を食べに行きましょう!
あやんぬ:ヤッタァー、でもチロルチョコとけこむカレー、忘れてるような……。
一行は白黒決着がついたところで、夕食に。
story3に続く
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STORY 01
第一弾!The First Trip FUKUOKA チロルチョコとけこむカレーを求めて田川へ
あやんぬ
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STORY 02
「黒いダイヤと白いダイヤ」とは?? 白でも黒でもない世界であやんぬは笑う!?
あやんぬ
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STORY 03
田川が誇るソウルフード、ホルモン鍋と共に ついにチロルチョコとけこむカレー実食!
あやんぬ
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STORY 03
田川が誇るソウルフード、ホルモン鍋と共に ついにチロルチョコとけこむカレー実食!
黒いダイヤと白いダイヤから生まれたソウルフード
一行は田川ホルモン鍋を提供している「焼肉 幸楽園」へ。
金子さん:こちらが田川名物ホルモン鍋です!
あやんぬ:ホルモン大好き! 女子はみんな大好きですよ!
金子さん:田川ホルモン鍋の基本的な内容として、野菜はもやし、キャベツ、玉ねぎ、ニラがスタンダードかな。ホルモンは牛で、いろんな部位のミックス。野菜と肉の量は1対1ぐらい。タレはお店それぞれで、味噌が強かったり、醤油が強かったり、香辛料が多かったり。ニンニクもばっちり効いてるね。金子さん:ホルモン鍋はもつ鍋と違ってスープで煮るんじゃなくて、この鉄鍋の上で野菜の水分を利用してタレと一緒に煮込んで、最後は混ぜて焼く。焼き方もふたをかぶせて蒸したりとか、これもお店によって違うね。
あやんぬ:どうして田川でそんなにホルモン鍋が流行ったんですか?
金子さん:田川の人はホルモン鍋のことを、「とんちゃん」と呼びます。
あやんぬ:牛なのに?
金子さん:炭鉱によって繁栄していた筑豊は、当時大勢の朝鮮人の方々が労働者として働いていました。「とんちゃん」は、あちらの言葉で内臓を意味しています。なにしろ、安い、旨い、消化がよい、精がつく、と何拍子も揃っているわけで、炭鉱労働者の皆さんが英気を養うために食べ始めた。そこから、徐々に広く一般家庭にまで浸透していったという話です。
あやんぬ:牛のホルモンなのにとんちゃんだったり、焼き鳥屋で豚バラだったり、福岡ってほんとミクスチャー文化だわ。
鎌田さん:それにしても鉄鍋の形が独特ですね。
金子さん:田川にはセメント工場もありましたよね。そのセメント袋を鍋がわりにし、上にホルモンやら野菜をのせて七輪にかけた時のたるみ具合が鉄鍋の形のルーツといわれています。まさに黒いダイヤと白いダイヤが作り上げた料理ですね。
鎌田さん:すばらしいストーリーですね! お店も多いんですか? それともご家庭で作られるの?
金子さん:昔は多かったけど、今は5~6店舗くらいかなぁ。家庭でももちろん食べますけど、田川の人が100%食べてるってわけではないかなぁ。でも、街中に普通にホルモンしか売ってないお肉屋さんがありますからね。特に炭鉱住宅があったあたりとか。なので、間違いなく認知はしてますよね。
りんちゃん:僕の地元佐世保もホルモンだけのお肉屋さんがありますよ。肉体労働者が多いところはその傾向があるんじゃないですかね。
金子さん:それでは、ホルモン鍋を作っていきましょう。まず、鍋にタレをもみ込んだホルモンをのせ、その上に玉ねぎやキャベツ、もやし、ニラなどの野菜をのせます。野菜がしんなりしてホルモンに火が通ってきたら全体を混ぜて焼き、完成!
金子さん:タレの色が濃いのでしょっぱそう! と思うかもしれませんが、野菜の水分がたっぷりとしみ出すので見た目よりずっとさっぱりした味です。ホルモンの旨味と野菜の旨味が絶妙にミックスされて、どんどん箸がすすみます。仕事中なので飲んでいませんが、これはビールもすすむこと間違いなし。ホルモンと一緒に野菜もパクパク食べられるのもヘルシーでうれしい。
鎌田さん:今、ホルモンはカロリーが低いとかコラーゲンがたっぷり摂れるとか、女性の支持率が高いんですよね。食文化の広がり方っておもしろい。
金子さん:ホルモンは高たんぱくで低脂肪。ミネラルも豊富です。きれいになるための料理として女性にはどんどんホルモン鍋を食べてほしい。野菜もたくさん摂れるし。ハチノスっていう部位はホルモンの中でもコラーゲンが一番入っているところなんですよ。
あやんぬ:当たらんかった…ハチノス。しょぼん。
鎌田さん:あら、あやんぬ、さっき食べてたわよw
あやんぬ:え!気づかないくらいパクついてましたw
鎌田さん:私の感想ですが、⽥川ホルモン鍋と他のところで食べるホルモン料理との違いは、3つ。 まず1つ目は、ホルモンの鮮度がとても良いこと。これめちゃめちゃ大事です! 鮮度が良いため臭みがないんですよ。それにプリプリと⻭応えがいい。なかなか東京では手に入らないんじゃないでしょうか。少し抵抗のある部位も美味しいので気づかずに、あっという間に⾷べ終わっちゃう。そしたら「あら⾷べられた!」と感動しますよね!これって食育にも大事な要素です。 ね、あやんぬw
あやんぬ:食べる前に教えてください!
鎌田さん:次に2つ⽬は、ホルモン鍋というと、スープにアルミ鍋で⾷べるイメージ、例えばもつ鍋なんてそうですよね。でも⽥川ホルモン鍋は鉄板で焼いて⾷べる。スープはないの?とか、鉄板ならホルモン焼き?て思うけど、この鉄板にホルモンを最初に置き、その上に野菜を乗せて蓋をすることで蒸して野菜の⽔分がタレと絡んで、焼きではなく鍋と焼きの中間の焼き鍋になる。すき焼きのイメージかな。
金子さん:提供方法は各お店で違いますが、私はこの食べ方がベストだと思ってます!
鎌田さん:最後の3つ目は、⽥川ホルモン鍋に合わせる濃厚タレ。 このタレがホルモンに絡んで野菜の⽢みと⽔分で程よい味になってるんです。 ⼝に⼊れる→味噌の味→バランス良い⽢み→最後に唐⾟⼦の⾟さが追いかけてくる。 1⼝で3度美味しい。⼈間の脳は少しの⽢味を美味しく感じるんです。このタレの⽢味は脳を刺激して、感動を与える美味しさを演出しています。数あるタレの中でもトップの優等⽣。例えるなら東⼤でなく、ハーバード⼤学クラスの美味しさです。
金子さん:いやぁ、ここまで褒めていただけると嬉しいですね!僕が作ってるタレもホルモン鍋に限らず、いろんな料理に足すだけで美味さが劇的に変わります。ぜひ、今度お試しください!
あやんぬ:しかし、今日は田川に来て「柚子こしょう」だったり「炭坑節」だったり、今まで知らなかった田川発祥のものがいろいろ出てきましたけど、まだまだなんか隠してませんか?
金子さん:実は、諸説あるけどもつ鍋は元々ホルモン鍋からの進化系だったりとか……。スープで煮る形は戦後から始まっているので、声を大にはしませんが恐らく発祥かなw
あやんぬ:出た~発祥w もうないですよねw
金子さん:実は、卑弥呼が……。
あやんぬ:もう大丈夫ですw 田川のすごさはもう十分伝わってます。お腹いっぱいですw
鎌田さん:もつ鍋は大好きでよく食べるんですけど、この食べ方、東京でも流行りそう! てか、流行ってほしい!
金子さん:最後のシメは、ちゃんぽんではなく、うどんで。この野菜とホルモンのエキスがつまったタレの残り汁と合わせると、何回でもおかわりしたくなっちゃいます。
鎌田さん:うどんもおいしい! 今日お昼にいただいたおにぎりもおいしくて、思わずお米買っちゃいましたw
金子さん:盆地なので寒暖差があるからでしょうね。筑豊は炭鉱の前は完全な穀倉地帯でした。野菜もおいしいです。
あやんぬ:あ~、おいしかった! お腹いっぱいです。ごちそうさまでした!
金子さん:あ、デザートにチョコを用意しました。
満を持してついに登場!田川愛の籠った一品
あやんぬ:出た~! 今日1日かけてやっと巡り合えた「チロルチョコとけこむカレー」! 遅いw
金子さん:お待たせしました、発祥の最後のシメは、このチロルチョコ。田川生まれなんです!
あやんぬ:やっぱり、まだあったw 福岡に住んでますけど、チロルチョコって田川生まれなんて全然知らなかった!
鎌田さん:しかし、どうしてチロルチョコのカレーを作ろうと思われたのですか?
金子さん:江戸時代に発達した長崎街道、別名シュガーロードともいいますが、長崎から北九州まで大量の砂糖を運んでいたため、その沿線ではお菓子作りが盛んに行われていたようです。隣町の飯塚では、チロリアンの千鳥饅頭やひよこの吉野堂など、有名な和菓子屋さんが生まれています。田川でも甘いものを食べる文化は昔からあり、また甘いものは炭鉱労働者が好んで食べていたので、そこでチロルチョコの母体である松尾製菓さんが田川に誕生しました。
鎌田さん:ここでも炭鉱が関わってくるんですね!
金子さん:そうですね、いわれてみると。チロルチョコは2代目の社長が、当時高級だったチョコを子ども達がお小遣いで買えるようにと、1962年に駄菓子屋さんで、10円で販売したのが始まりだそうです。
鎌田さん:私が小さい頃は3つ繋がってて30円でした。この3つ山って、もしかしたらチロルの山じゃなくて、香春岳なんじゃないかしら?
金子さん:確かに、その可能性はありますね! その後1976年に、1つ山にして再び10円で販売されています。そこからコンビニやスーパーの展開のためにバーコードが印字できるサイズにするために1993年に20円になり、今もその値段で販売されています。
鎌田さん:子どもがお小遣いで買えるチョコってコンセプト、今考えれば顧客目線に立った素晴らしいマーケティングですよね。
金子さん:そうなんですよね。松尾製菓さんは田川が誇る全国区の企業です。どこへ行ってもチロルチョコを知らない人はいないじゃないですか。僕は大好きな田川を全国の方にもっと知ってもらいたいと思っているので、そのために何ができるかを常に考えています。そこで生まれたのがご当地カレーである「チロルチョコとけこむカレー」なんです!
波乱万丈、でもそこには田川愛がとけこんでる
あやんぬ:金子さんの発想力、おもしろい! 今までどんなことやってこられたんですか?
金子さん:田川で生まれ育った私は高校卒業後、市役所に入りました。
市役所時代はいくつかの課に所属して仕事をしていましたが、その中で田川のために何ができるかを考えるようになり、外の方達と仲間を作って、田川ってなに? というのを掘り出して行きました。チロルチョコだったり、炭坑節だったり……。
その活動の中で隣町から来た女性が「田川って焼肉屋さんが多い」と。それと「変な肉屋さんがある」とw これってホルモン専門店のことなのですが、彼女の目には新鮮に映ったようです。
あやんぬ:今日の私たちのようですね!
金子さん:たくさんの焼肉屋さんにインタビューをして2005年にホルモンマップを作りました。
金子さん:そして、2008年に田川ホルモン喰楽歩(くらぶ)を設立してソウルフードである田川ホルモン鍋をプロモーション活動する中、B1グランプリで入賞するまでになりました。
金子さん:その後、企業誘致の担当をしている時に市長と一緒に東京行ったりしてまちづくりをやっているうち、時間ないな、このままだと手遅れになる、と思い、早く市長にならなければと。
あやんぬ:早いw
金子さん:なので、まずは2011年に市議会議員に。そして2015年にNPO法人田川ブランドラボを設立し、その年に市長選に立候補しましたが落選してしまいました。
鎌田さん:残念でしたね。でも金子さんの田川を愛する思いは、そこで終わりではなかったんですね。
金子さん:そうですね、いろいろありましたが、その後も2017年にまちづくり会社を設立して、この時にチロルチョコとけこむカレーや田川ホルモン鍋のたれ、田川ホルモン鍋専用鉄板なども作りました。そして、現在は株式会社KOYAを設立し、今までの経験を踏まえて、地域商社事業や観光まちづくり事業を中心に田川の魅力を発信しています。
鎌田さん:ホルモン鍋専用の鉄板も作られたんですか?
金子さん:はい、南部鉄器の老舗「及源鋳造」さんで作った特注品です。2017年の福岡デザインアワードでも入賞しました。2万円するのですが、熱伝導がたいへんよいので1000円のお肉が5000円の味に変わります。
あやんぬ:ということは、一回焼くと4000円得するので、5回焼いたら元取れちゃいますね。
金子さん:チロルチョコとけこむカレーに話を戻しますと、今までは田川の道の駅のお土産限定だったけど、これからはもっと世の中に出していきたい。
炭鉱文化のひとつに甘いものを食べる習慣があり、チロルチョコが田川にあり、おそらく日本中誰もが知っている。それに対して福岡県田川市はどれくらいの認知度があるかというと、もうね……。金子さん:なので、チロルチョコの故郷という覚え方をしてもらえれば、結構な人に田川のことを知ってもらえることになるし、知ればもうちょっと知りたいなという好奇心が湧いてくるので、それをパッケージの裏面で表しているっていうところなんですよね。
だから、これを売れば売るほど、僕は田川のファンが増えると思っているので、今後はいろんな人に手にとってもらえる売り方をしたいなと。
あやんぬインスタ映えしますよね! パッケージが可愛い。
チョコ?カレー?あやんぬ暴走の果てに新境地
金子さん:お待たせしました。それでは、実際に食べていただきましょう。まずは「ほろにがコーヒーヌガー」をどうぞ!
あやんぬ:ナンコレ! チョコだ、あれ? でもカレーの味がする、そして後味がチョコ、その後にカレーw
鎌田さん:チョコでしょ?チロルは。だから味のベースはチョコですね。でも⾷べるとカレーのスパイスが⼝の中に広がるのでカレーなんです!
家庭料理のカレーにチョコやインスタントコーヒーを⼊れるとコクが出ると、隠し味に使うご家庭がありますね。そのコクと深みがこのカレーにはあります。驚きです!チョコ、カレー、チョコ、カレーと交互に⼝の中で⼤暴⾛します。⼤暴⾛するからまた⾷べたくなりますw
金子さん:2つ目は「まろやかミルク」です。
鎌田さん:⼝に⼊れると、広がる⽢い、⽢い、⽢―いミルクチョコw でもこのカレーも、後からスパイスが広がりカレーになります。
不思議です。⽢い、マイルド、スパイス、⽢い、マイルド、スパイス。3拍⼦が交互に広がって、あれ?あれ?と味わっているうちに、⾷べ終わります。恐るべし、ミルクチョコカレー。
金子さん:実は、「きなこもち」もあるんです!
あやんぬ:私、チロルチョコでは「きなこもち」が一番好きなんですけど、それがカレー??
金子さん:目指したのはグリーンカレー的な風味です。後のせ用にきなこも入っています。
鎌田さん:見た目は、えっ? と思うけど、食べると意外ときなこが合う!
あやんぬの目がホルモン鍋のたれにロックオンされています。
あやんぬ:これ、かけてみていいですか? きっとうまいに違いない!
あやんぬ:これ、タレの複雑な旨味と辛さがカレーのコクをより深くしてて、高級店のカレーに変わっちゃいましたw
金子さん:私も初体験ですw これ、今後はセット販売検討していきます!
鎌田さん:より田川色が強くなって金子さんの思いが届けられますね。
田川の魅力とデザイン、そしてあやんぬ待望お月様撮影はいかに!
金子さん:商品を売るだけではなくて、田川という町も一緒に売りたい、広めたいという地域商社的な考え方でやっているので、たくさんの方に知っていただきたい。ターゲットとしてはやはり食と旅に興味がある方ですね。
鎌田さん:私もその年代を代表してw 初めて田川にきて本当に楽しかったです!
金子さん:それはよかった! 田川をご案内する時も、最近はそういうターゲットにあったところを見せるようにしてるんです。田川産業さんも本来ならば工場見学とかあまりやらないとこなんですが、すごく協力してくれています。ですから、どういう形で彼らにマネタイズできるかというのも考えていかなければいけません。
鎌田さん:今日、行平社長からも「田川産業をもっとみんなに知ってほしい」と。
金子さん:そうなんですよ、まさしく僕と考えが一緒なんです。うちもそうですが、田川産業さんもデザインにこだわられてる。僕も社長も福岡デザイン協議会の会員なんです。今まで伝えられなかったものを伝えるにはデザインの力というのが必要だと思う。
金子さん:田川産業さんもDIY女子とか、B to Cに力を入れていらっしゃるし。ホルモン鍋関連商品も食べてもらいたい人は誰なのか、明確にターゲットを定めて今後はデザインを変えていく予定です。
りんちゃん:話は尽きませんが、そろそろ煙突のライトアップがいい頃なので移動して撮影しましょう!
今回の旅の締めくくりは、石炭記念公園の中にそびえ立つ2本の煙突のライトアップ。あやんぬの希望通り、煙突の上に月が出ているのでしょうか?
あやんぬ:やった~、最高のシチュエーション! 金子さん、今日は1日ありがとうございました!
今回のチロルチョコとけこむカレーを求めて田川に初めて来ましたが、田川の魅力に惚れちゃいました。また再訪します!
この記事を読んでチロルチョコとけこむカレーを購入していただいた方がそれ食べた時に、頭の中に今回の旅の内容が駆け巡り、私と同じ思いになってくれたらうれしいです! そして生産者に会いに一緒にツアーに行きましょう!
最後に今回の旅の主役の3人を、あやんぬのリクエストに答えてパシャリ。
今回は1日かけて「チロルチョコとけこむカレー」を求めて、田川地域を満喫しました。
まだまだご紹介しきれない情報がたくさんあるのですが、ナンコレ九州のコラムの中で、少しずつご紹介していきますね。
そして、ぜひ「チロルチョコとけこむカレー」を食べて見てください。今回のために金子さんがスペシャルパッケージをご用意しました!
カレーを食べてる時に今回の記事が頭に浮かんで頂けたら嬉しいです。
そして皆さんと一緒に行く田川ツアーも企画しています!現地で食べる体験は、皆さんのDNAを刺激するはずです。
そちらのツアー情報も今後アップしていきますね。次回は佐賀県。今度はどんな旅になるのでしょうか。今からスタッフも楽しみにしてます!
終
撮影日:2020年3月6日
●ご協力頂いた皆様
・英彦山神宮(http://hikosanjingu.or.jp)
・源じいの森温泉(http://www.genjii.com/spa/spa_1.htm)
・平成筑豊鉄道株式会社(http://www.heichiku.net)
・田川産業株式会社(https://shirokabe.co.jp)
・田川市石炭・歴史博物館(https://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/list00784.html)
・焼肉 幸楽園(http://tagawahormoneclub.jp/ホルモン鍋が食べられるお店/幸楽園/)
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第一弾!The First Trip FUKUOKA チロルチョコとけこむカレーを求めて田川へ
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